都ファミリー通信(がんと向き合う社会)


がんと向き合う社会


 
日本の医療は、高度成長期に量の増加・質の向上を実現し、病院のベッドで死を迎えるのが当たり前となりました。

80年代を経て医療は高度化し誰でもそれなりの医療を受けられる平等社会となりました。

そして、2000年代に一億総中流の崩壊とともに医療シーンでの格差が浮きあがりました。

医療は経済情勢や社会の価値観に大きく揺さぶられ、そのあり方が変遷しています。
とりわけ社会全体で、量の追求から質の追求への変化が言われていますが、医療サービスについても質への追求が加速しています。

サービス産業が台頭し生活に浸透してい<中で、医療もまた「サービス」という概念が通念となりました。

「先生」医師」がサービス提供者としてみなされ、提供する「サービス」の質を厳しく追及されるようになりました。

インフォームドコンセんトやセカンドオピニオンも、一面ではでは患者がサービスを選択するという消費者主導型への移行の現れといえます。

こうした変化をどう捉えるかは難しいところですが、従来の報酬・制度の下働いている医療関係者にとって、そうした変化からくる医療事故の苛烈な責任追及や長時間勤務の精神的・肉体的負担を耐え難く感じているのは事実です。

質より量から、質の追求への転換の中、日本の従来の公的医療制度は変革を迫られている状態です。

高齢社会の今、質の追求を続けると医療保障費は増大し、破綻するでしょう。

しかし、質を落とすことも難しい。

日本は、医療コストを個人で負担するか、国全体で負担していくのか、どちらかを選択しなくてはなりません。

そして政府は「緊縮財政」のなか、医療費の引き締めを図っています。

一万、先進医療には多額の費用が必要です。

先進医療のための医療機器は18ケ月で寿命が来ると言われています。

国民が質の高い医療-説明責任がなされ、かつ最適で後遺症の少ない治療を望むのは当然のことです。

しかし、望む医療を受けられるかどうか、そこは医療関係者の拡充のためにも、設備投資のためにも「お金」にかかっている。

私たらが個人負担の医療を望むにせよ、望まないにせよ、いざという時のための自衛はしておいた方が良さそうです。

 
先進医療特集
 

最近のがん治療において、手術・化学療法・放射線治療の三大治療に加えて、先進医療が重要な治療法の一つとして注目されています。
がんの治療に用いられる先進医療の中で、最も実施件数の多い治療法が粒子線治療です。


粒子線は体外から照射した際に体内の特定の深さで線量のピークを迎えます。

そのピークを腫瘍にあわせることにより腫瘍部分だけをねらった治療が可能となります。

従来の放射線ですと表面近くで環も強く、深くなるにつれて徐々に弱まっていくため腫瘍以外の部分への影響もさけられませんでしたが、粒子線では表面近くでは弱く、急に強くなり、また急速に弱くなることからピンポイントにねらいを定め、他への影響をおさえることが可能です。

このような効果は重粒子線ほど優れています。

現在、関西圏においてこの粒子線治療を受けられる医療機関は、兵庫県の県立粒子線医療センターです。

実施受用は1件につき、平均285万円程になります。

健康保険が適用されないため、この治療にかかる費用は患者の自己負担となります。

患者の体への負担を考慮すれば、このような先進医療を選択できるということは、非常に重要なことです。

しかし、医療費負担が大きいため、がん保険による備えをすることが大切であり、このような先進医療に対する備えがしっかりできるがん保険を選択することが、更に大切なことといえます。
厚生労働省の認可を受けて、指定の医療機関で実施されている先進医療技術は平成19年11月1目現在、213種類存在します。
そのうち、がんの治療に関する先進医療技術は40種類ですが、京都府立医科大学付属病院では、最近注目されている腎苛性腫瘍に対するラジオ波焼畑灼熱法という先進医療技術が実施されています。

ラジオ波による治療は、太さ1.5ミリほどの電極針を患者の体外からがんに刺し、周波数の低いラジオ波の熱(60~100度)で焼いて死滅させます。

手術と違い、臓器を切除しないうえ、傷口も1センチ程度と小さくてすみます。

入院も数日間から2週間程度と短いのがメリットです。

焼く時間は約2センチのがんなら1回あたり10分強で、2箇所に刺します。

痛みはあまりなく、がんが大きいと焼け残りが生じる場合があるので、5センチ程度以内のがんが対象となります。

がん細胞は消失しますが、凝固壊死と呼ばれる焼け跡は残ります。

患者にとって負担の少ない治療法ですが、腎臓がんのラジオ波治療は保険適用されておらず、患者が全額負担する自由診療か研究費による治療になります。

治療費は約20万円程。

費用はかかっても最新の技術を駆使して、体への負担を軽減できる先進医療。今後も注目です。


 
がん専門医が不足
 


2007年4月に施行されたがん対策基本法が目指す、がん医療の地域格差解消を担うがん診療連携拠点病院で、抗がん剤や放射線治療の専門医がいない病院がそれぞれ3割を超すことが、読売新聞社の全国調査で明らかになっています。
がん診療連携拠点病院とは都道府県が推薦し、国が指定する病院のことで、全国に286施設が指定されています。

代表的ながんの標準的な治療、チームに上る緩和医療の提供、相談体制などが指定要件となっています。

今年3~4月に全国のがん診療拠点病院と47都道府県を対象に読売新聞計がアンケート調査を実施した結果、抗がん剤治療の専門家である日本臨床腫瘍学会認定の専門医も、専門医を育てる暫定指導医もいない病院が53病院以上、放射線治療の専門家である日本放射腫瘍学会詰認定医が一人もいない病院は60病院、両方の認定医が不在の病院も29病院に上ったという調査結果がでています。

地方で人材確保が難しいことが背景にあり、患者の求めるがん医療ができない恐れがあります。

全国どこでも均一ながん医療の提供をうたう同法の目標が、一朝一夕では実現しない現状が浮き彫りになりました。

 
 
 
がんは国民病
 

がんは今や日本人にとっては国民病とも呼ぶべき病気です。

がんは1981年から、それまでの脳卒中を抜いて死因の第一位を占めるようになりました。

そして、今も右肩上がりに増えています。
日本人は毎年およそ100万人が、何らかを原因として死亡しています。

そのうち32万人くらい、つまり3人に1人ががんで亡くなっているのです。

65歳以上では2人に1人が、がんで亡くなるのです。

「がん家系」という言葉は、それが意味するところに、直接医学的な根拠はありません。

がんは「細胞の突然変異」に起因するものだからです。

長生きするようになった日本人、生活習慣が欧米化し、動物性脂肪を多く摂取するようになった日本人、そのライフスタイルこそが日本人にがんをもたらしているのです。

 

「細胞の突然変異」は人が長く生きれば、当然そのリスクも高まります。

突然変異は細胞についた傷が原因で起こりますから、長生きすれば免疫力も衰えますし、傷もつきやすくなります。

しかし、これだけがんが増え、がんによって死亡する人が増えていても、国民の間でがんに関する知識はあまり浸透していません。

やはり告が、がん=恐ろしい病気=死のイメージを持ち、目を背けたがっているのかもしれません。

がんは早期に発見し、早期に治療を開始できれば、決して治せない病気ではありません。


まずは皆が「がんを知る」ことが大切なのです。

 
喫煙とがん
 


喫煙は、さまざまながんの原因の中でも、予防可能な単一の要因として最もも重要と考えられています。
喫煙年数が長いほど、一日の喫煙本数が多いほど、また、喫煙開始年齢が若いほど、がんの危険性が高くなります。

たばこの煙の中には、二十種類の発がん物質が含まれています。

発がん物等の多くは、体内で活性型に変化したのち、DNAと共有結合をしてDNA付加体を形成します。

このDNA付加体がDNA複製の際に、遺伝子の変異を引きおこします。

こうした遺伝子変異が、がん遺伝子、がん抑制遺伝子、DNA修復遺伝子などにいくつか蓄積することによって、細胞ががん化すると考えられています。

喫煙者の肺がん悪者の肺がん細胞には、がん遺伝子やがん抑制遺伝子に変異が多く認められます。

がんと喫煙には、やはり密接な関係性があるといえます。

たばこの本数を1本減らすことで、がんの危険性を抑えることができるなら、少し立ち止まってみることも
大切なのではないでしょうか。

「TASPO(タスポ)」という言葉をご存知でしょうか?最近テレビコマーシャルなどでよく耳にする言葉です。
未成年者の喫煙防止対策の一環として、この2008年より新たにスタートした制度のことです。

成人識別たばこ白動販売機でタバコを購入する際に、登録された「TASPO」という力ードがないと、タバコを購入できません。

成人でなければTASPOの登録ができないので、必然的に未成年者は自動販売機でタバコを購入できなくなるというわけです。

未成年者に対して、「若年者の喫煙」規制の認識付けを強化する意味では、有効な対策かもしれません。

なぜタバコがよくないのか。

これはやはり、健康を著しく害する危険性が高いことが言えるからです。

タバコを一度吸ったからといって、すくにがんにかかるわけではありません。

がんは細胞内のDNAに傷がついて突然変異を起こすことによって、細胞ががん化していく病気です。
検査でがんが発見されるまで、細胞ががん化するには10年~20年かかると言われています。

発見される頃には手遅れということも少なくありません。

若い頃から日常の生活に気を配り、健康を意識することはとても大切です。

のためには、まずがんを知ることが非常に重要なことであり、特に若者に対しては教育の場を設けて、知識と認識を強化させることが、今後の日本社会にとっても大切なことではないかと思う今日この頃であります。


がん情報センター

がん予防の食生活とストレスをなくす


 
がん予防にとても重要なのは、食生活です。
なぜなら、がんに罹る要因は食生活の問題から発生する危険要因が大きく影響するからです。

つまり食事の偏りが、がんの危険要因である高血圧・高コレステロール血症・糖尿病・肥満を誘発し、がんに罷る可能性を高めるのです。
そこで今回は、がん予防に効果的な栄毒素と食物をご紹介しますので、日々の食生活の参考にしていただきたいと思います。


ビタミンA・カロチン

ビタミンA・ビタミンC・ビタミンEには発がんを防ぐ働きがあるということが知られています。

緑黄色野菜に多く含まれるベータ・カロチン(体内でビタミンAに変わる)やレバーなどに含まれるビタミンA、緑茶や緑黄色野菜に含まれる食物成分のポリフェノールなどは、発がん促進物質の効力を低め、がん発生を防ぐ作用のあることが動物実験などから明らかになっています。

また、カロチンやビタミンAを含む食品をたくさん食べることで、肺がん、膀胱がん、咽頭がん、胃がんなどにかかりにくくなることが知られています。

ビタミンC・ピタミンE

食物に含まれる物質同士が体内で反応しあって、発がん物質がつくられる場合があるのですが、ビタミンCにはこの反応を抑えるはたらきがあります。

落花生や胚芽米などに含まれるビタミンEにも同じような作用が認められています。
下記に各種ビタミンを多く含む食品をこ紹介します。
ストレス社会の日本では死因のトップが26年連続がんとなっています。
がんの原因は食事や喫煙など様々ですが、ライフスタイルに担因するストレスによる免疫力の低下も、細胞ががん化する過程に大きな影響を与えます。
2006年の部位別のがん死亡率では、肺がんに次いで胃がんが第2位。

全国で胃がんの死亡率が窮も高い都道府県は秋田県、次いで山形県、富山県。

~方で、胃がんによるがん死亡率が霞も低い都道府県は沖縄県、鹿児葛県、熊本県であることが厚生労働省により発表されています。

若い世代でも過剰なストレスにより病を抱える人が増えていますが、心身共に“ゆとり.,をもち、“やすらぎ”を感じながら生活できるような工夫をしていくことが大切な時代となっています。